「美紀!もう大丈夫なのか?!」

東が心配そうに駆け寄ってくる。



「ご心配とご迷惑をおかけしました。」




そう言ってあたしは思いっきり頭を下げた。




「美紀...。」



優しく諭すような声...朔にぃだ。




頭を下げたままのあたしに、朔にぃは車椅子で近付いてきた。




「あのことは美紀のせいじゃない。」

「本当に?」



「あぁ。その証拠に俺は美紀を責めるようなことを言ったか?」




優しく笑顔で言ってくれる。


「ううん。」




「それに、俺は好きな子を守れて嬉しいんだよ。」