「きゃはははははは」
あたしの体はもう言うことを聞かない。
玖龍はあたしが弱くなると思って、あんなことを言ったんだろう。
だが、あたしの場合は逆だ。
「お前のせいだ」その言葉を言われると、あたしの力のリミッターは解除される。
そして、当の本人の言うことを聞かない程になり、暴走し、暴れまわる。
それが狂鬼だった。
誰か助けて。
その時...東の声が聞こえた気がした。
いや、実際に聞こえたんだ。
「美紀!」
あたしを呼ぶ声が聞こえた。
でも、今のあたしに近づいちゃダメだ!
なにをするか分からない!
でも、今ならなんとかなるかもしれない。

