side東



「勇ましい息子さんですね。」



優さんがそう言った。




「いえ、あの子は私の娘なんです。」


苦笑しながら光さんが言った。



「光さん!そんな事言ってる場合じゃないです!美紀が死ぬかもしれないんですよ?!」

亜紀と名乗っていた女が言った。

美紀?!まさか...。


「まさか、美紀って...。」



「えぇ、貴方方の娘さんでもある美紀ですよ。とりあえず拝見させていただきます。」



そう言って光さんは階段を上がり、組員がいる所が見渡せる所に行った。




俺たちも皆急いでそこに行くと、絶句した。


なぜなら




「我が名は麗龍!そして轟組時期組長轟美紀!」




そう名乗っている黒髪の美紀がいたからだ。