「ところで美紀。美紀は高校を卒業したら、轟財閥に行くのか?」



寂しそうに聞いてきた。




「はい、昔から決めてたことですから。」


あたしはなぜか少し寂しくなった。





「そんなことさせない!!」


智也が叫んだ。





「まぁ、そのことはどうするかは、あとで決めよう。」



父さんがそう言った。





「そろそろ皆にも入ってきてもらおう。」


ーガラッ



ードサドサドサ




扉を開けると、人が雪崩のように落ちてきた。