それからあたし達は一度部屋に戻り話し合うことになった。 「まず美紀、今日は助けてくれてありがとう。」 父さんが頭を下げきた。 「頭を上げてください。恩人の方達のためです。当たり前ですよ。」 そう言うと少し悲しそうな顔をした。 「すいません。もしよろしければ席を外していただけないでしょうか?」 母さんが皆に言うと皆黙って頷き、残ったのは、父さんと母さんと智也だけだった。