「っ!?」



周りの人達も間違っていると分かっていても口出しできない。


結城財閥は、世界ランクNo.6。
逆らえば何をされるか分からない。




「それだけはご勘弁を!!」


お父さんは土下座をする。

「なら会社を潰してやる。やれ。」


おじさんは、執事に向かって言うと、執事は電話をかけた。


「潰しました。」




「そんな...。」



お父さんの顔もお母さんの顔も僕の顔も絶望で歪んだ。




「立て直して欲しければ、その男を貰う。」


そう言いまた僕を指差した。



東、春真さん、叶さん、朔夜さんは別室にいるらしく、呼びにも行けない。




僕は玩具にされるのか...。


そんな風に絶望した時


「おやめなさい!!!」

凛々しく透き通った声が響き渡った。