「それでは皆様、ごゆっくりとお楽しみください。」
春真さんのスピーチが終わる。
僕達は一般人だからという理由でジロジロと見られる。
一応、ドレスコードは守ってるんだけどなぁ。
すると
ードンッ
知らないおじさんがお父さんにぶつかってきた。
その時におじさんの持っていたお皿の中身が、おじさんの服へと飛び散った。
「おい、どうしてくれるんだ。この服は高いんだぞ?!」
どこからどう見ても自分からぶつかって来たくせに、文句を言ってきた。
「すいません。」
お父さんも必死になって謝る。
なぜかと言うと、このおじさんは汚いことをしていることで有名な結城財閥の社長だからだ。
「お前の会社を潰してやるよ。」
ニヤリと笑いながら言ってきた。
周りの人達も何事かと注目してきた。
「それが嫌なら、そこの男を1日娘の玩具にしろ。それで許してやる。」
と、僕のことを指差してきた。