「それに秋夜!今日は抗争でしょ?!」
「コウソウ...こうそう...抗争...?!」
「まさか、忘れてないよね?」
黒い笑みを浮かべ、少し殺気を出して言うと
「...ごめんなしゃい」
そのまさかだったようで、可愛く謝ってきた。
「可愛いから許す。」
そんな会話をしていると...
「美紀、抗争とはなんのことだ。」
春真さんが訝しげに聞いてきた。
「お父さんの組での抗争です。春真さんは心配しないでください。」
冷たく突き放すように言う。
そうしないと...、春真さんはきっと自分の組を動かしてでもあたしを助けようとすると思ったから。