side美紀




リビングに戻ると、皆があたしの方を見てきた。




「あと10分もしたらあたし実家に帰りますね。」


皆も驚いた顔をする。

そりゃそうだ。なんてったって今は早朝なんだから。


「じゃあその実家まで送るわ。」

親切な叶さんがそう言ってくれたが...


「ありがとうございます。でも大丈夫です。秋夜が迎えに来るんです。」


あ。秋夜って言うとまた誤解をうむかも。


そう気付いた時には時すでに遅く....

「秋夜って誰だ。」


東が怒っていた。