しばらくすると、美紀は俺たちの目の前から消えてしまった。


「見事に撒かれちまったな」

優さんがそういった。


「ねぇ。兄ちゃんがいないんだけど...」

陽の言う通り周りを見渡すと嵐がいない。どこに行ったんだ。



「とりあえず、俺の家へ帰りましょう。美紀もいずれ帰って来るでしょう」


美紀....。お前は一体何者なんだ。