東が怒った声で私に言う。 「なんでそんなに怒ってるの?」 あたしが素直に尋ねると 「それは...」 顔を真っ赤にした東はなにか言いたげな顔をしながらこっちを見つめてくる。 「それは俺が...」 ープルルルルルルル 機械的な音が響き渡った。 きた。ここからが勝負ね。 ーガチャ 「もしもし?龍弥を返してくれる?」 あたしはなるべく冷静に言った。