『なにって...僕の婚約者と一緒に出掛けたりするから、ちょっと意地悪しただけだよ』 あー。あの時見られてたのか。 あの時とは、黒蝶のみんなにパシられて、理玖と一緒にコンビ二に行った時の事だろう。 「いいじゃない。家族なんだから」 そう。あたしは黒蝶の皆の事を家族と呼ぶ。 「それに、僕と玖龍は婚約者なんかじゃないよ」