皆はまたまた驚いた顔でこっちを見つめてきた。 『それに、演技なんかしなくても俺は亜紀の全てを知ってるよ』 「そうだったね。玖龍には全部バレてたね。」 そう。いつもお見合いの時には、あんな甘ったるい気持ち悪い声で話掛けて、わざと嫌われようとしていたのだ。 「それより、僕たちの理玖になにしたの?」 あたしは、組関係の時は一人称が僕。族関係の時は俺になる。