それから僕はしばらく姉妹のことも絵のことも忘れていた。 梅雨が明け、夏真っ盛りになったころ、ふと部屋に飾った紫陽花のことを思い出した。 案の定紫陽花は枯れ始めていた。しばらく枯れかけた紫陽花を見ているとなぜ少女のために絵を買ったのかわかるような気がした。