サーカス団と三番目の少年


「それでは自己紹介をしようか、えーっと、俺は団長の富田景介だ。よろしく」


そう言った団長さんの髪の毛は、夕焼けのように美しい橙色をしている。


両頬には矢印のようなマークがあるのだが、これは何だろうか。


優しそうな笑みを浮かべて、僕を見つめる。その目はどこか、儚げで。


「じゃあその他も紹介しよう。まぁ今ここに居ない団員も居るんだけどな。」