サーカス団と三番目の少年


興味なさげにそう相づちを打たれ、僕はまたムッとする。


「...いま、どこに行ってるんですか?」


「大広間よ。今はそこで皆が集まってなんかしてるわ、」


もうかれこれ10分は歩いたような気がしてきたのだが、気のせいだろうか。


僕はそうなんですか、と返事を返し、女の人が開けたドアの中に入っていく。