隣のきみ【企画】




「ほんと……?」


「う、うん!嬉しかった、よ…?」




そう言うとぱぁっと顔を輝かせて嬉しそうに笑う宇都宮くん。


……い、犬のしっぽが見える…。




「よかったー…。……あのさ、二宮さん」


「ん…?」




さっきの嬉しそうな顔から一転、真剣な顔をしてじっとあたしを見つめる。


その視線に耐えられなくて、思わず後退りをした。




「よかったらおれと友達になってくれる…?」


「へっ、と…友達……?」


「そ!まずはお互いのことを知ってく!そうじゃないと、付き合ってもらえないでしょ?」




にこっと笑う彼に、顔から湯気が出そうになった。


普段から男の子とこんな至近距離で話すことなんてないから、慣れない……。


それに付き合うって……。