「あすなは元々あたしのなんだからねっ！優葉くんにはまだあげないからっ」
「！？」
いきなりそんなことを言い出して、あたしはビックリだ。
最初応援して背中を押してくれたのはどこのだれ？というか…、そんな大声で言ったらクラスのみんなに…！！
「なんだなんだ？」
「なに、優葉二股ー？」
遊ばれる…。
ドッと笑いの中心になった優香と優葉はそんなのお構いなしで、優葉に関しては目をぱちくりさせてビックリしている。
そりゃそうだ…。あたしだってビックリしすぎて止めることすら忘れてたよ…。
「えっと…」
「何よ」
いやいや、あなたが何よ…。
