「あー、その反応は無難な告白ね」
「うっ、うるさいなっ」
少しの疑問を残しながらも、優香に反論するためにぷいっと顔を背けた。
まあ…優葉だし。いい…か。
「あすな?どしたの?」
「!」
口元も隠したまま窓の外を見ていたら、その窓に優葉が写った。
そしてガタッと椅子の引く音が聞こえて前を見るとそこにいた優香はいつの間にか居なくて、
「ちょっと、優葉くん」
「え…なに?」
なぜか優葉に喧嘩腰で話しかける優香。
な…どうしたの、優香…。
喧嘩腰の優香に優葉はビックリしてあたしと優香を交互に見ていた。
まさにその視線は『おれ、なんかしたっけ?』って訴えかけてる。
や…、優葉は何もしてないよ。……たぶん。

