「優葉くんいつも以上にニコニコしてるねー」




優香は呆れながらクラスの中心にいる優葉を見つめ、机に肘をついて手のひらに顎を乗せる。


優葉は驚異的な回復力を見せ、風邪を治すとクラスの男子と何やらわけのわからない遊びをしていた。


なんか目立つなぁ…。今までそんなこと思ってなかったのに。




「これはあれかなー。あすな効果なのかなー」


「!?…ごほっ、ごほ!」




飲んでいたお茶を吹き出しかけ、咳き込んだ。


優香…、今絶対狙って言ったな。




「あらー、だいじょーぶー?」


「…わざとらしいからやめて」


「わざとだもの」




そう言い切ってつーんとそっぽ向いてしまう優香。


…どうやら優香はあたしと優葉がくっついた?ことが気に入らないらしい…。


最初はとっととくっついちゃえよ、とか言ってたくせに。