「あすな……」


「うそうそ。ジョーダンだよ」




あはは、と笑うと優葉はつまらなさそうな顔をした。


あたしはさっきみたいに、ふんわりと笑って優葉の手を握った。




「優葉はいつもかっこいいよ。明るくて元気で、可愛い」


「……最後のかわいいいらない」




不貞腐れたような、でもどこか照れたような表情をする優葉にあたしはまた笑った。




「そんな優葉も、だいすきだよ」


「……あすな、さっきから爆弾落としすぎ…」




そう言いながらソファーから降りて、ぎゅっとあたしのこと抱きしめた。




「……おれも、あすなのことだいすき」




ああ。あたし、今世界で一番幸せ者かもしれない。