これはなるようになれ、じゃなくてあたしの本当のキモチ。




「聞き間違いなんかじゃないよ。
あたしは…優葉が、すきなの。ほんとだよ?」


「……」




優葉の顔を見ているとまた一段と顔が赤くなったような気がする。




「優葉、大丈夫?熱上がったんじゃ…」


「や!ちがっ、待った!今おれのこと見ないでっ」


「へ?」




バッと、あたしを突き放すと台所をすたすたと出て行きソファーにどすんと乱暴に座る。


その謎な行動にあたしは首を傾げながら優葉に近付いた。




「見ないでってなんで?」


「…おれ今すっごい情けない顔してるから」


「優葉が情けないのはいつものことだよ?」




そう言うと隠していた顔を思い切り上げ、あたしを睨みつけてくる。


でも、風邪引いてるせいで全然迫力ない。