ペシッと額を叩かれたけれど、そんなことどうでもいいくらい今のあたしはしあわせな気分に浸っている。
ん〜、体育やってるときとお弁当食べてるときが一番しあわせ…。
「ほんと、しあわせそうね」
「うん、すごくね、しあわせ」
「あっそ」
優香に冷たくあしらわれたけど、まぁ…いつものことなので気にしない。
そんなことよりもウィンナー美味しい…。
最後のウィンナーを食べ終えて「ごちそうさま」と手を合わせると、急に影が出来た。
誰かと思って右を見上げるとそこにはいつも寝ている彼…、宇都宮くんがいた。
「あ、優葉くんおはよう」
「ん、はよ」
ごく自然に挨拶を交わす2人。
えっと……、どうしたのかな…?