「人のキモチはすぐ変わっちゃうんだよ、あすな。ちゃんと自分のキモチに自信を持って?
…優葉くん、居ないと寂しいでしょ?」
優香にそう言われて、小さくこくんと頷いた。
「…さみしい」
「じゃあ、優葉くんが心変わりする前に自分のキモチ伝えておいで?」
よしよし、と頭を撫でてくる優香に「ありがとう」と呟いた。
いつだってあたしの背中を押してくれるのは優香で、きっと優香が居なかったらあたしはこのまま宇都宮くんに気持ちを伝えないままダラダラと甘えてたんだろうな…。
ほんとに、優香には感謝してもしきれないや。
「よし、そうと決まれば優葉くんの住所聞かなきゃね!」
「…え?」
「だって行くんでしょ?お見舞い!」
「……えええええ!?」

