つまり、ゆくゆくは、手を繋いで帰ったり、デートしたり、き…きす……したり…?


わああああ!?自分がだれかと付き合ってるところがまったく想像出来ない!!!


うんうん、と唸っていたら宇都宮くんが心配そうに声をかけてきた。




「あの、だいじょーぶ…?」


「だっ、だいじょぶだいじょぶ……!!」




宇都宮くんと一緒に居ることさえ想像出来ないよ!!!


どれだけ男の子に免疫なかったんだ自分……。




「二宮さん」


「はい…」




若干疲れきった声でそう返事をすれば彼はそんなことを気にもとめず、輝かしい笑顔で左手を差し出してきた。


あたしは首を傾げながらも、その手をとった。