琉依に自分の気持ちを話してから、壱へ思いを告げる。



琉依は、過去の謝罪と、本当の気持ちを話してくれた。


告白されたけど、琉依はまたあたしと付き合いたくて言った訳じゃないと思う…




自分の気持ちを話して、スッキリしたかったんだと思う。





だから。

琉依には壱が好きだと告げる。


美羽は自分のせいで恋愛が出来なくなった、なんて琉依は思ってるハズだから。




あたしは恋愛をしたから、大丈夫だよって言いたいんだ。



それで少しでも、琉依の心の重みが無くなるならば。





琉依がいたから、今のあたしがいる。


それは変わらない真実だから。





琉依を嫌いになって恨んだ事もあった。


だけど、壱から真実を聞いて…あたしは自分勝手だったと悟った。




琉依はあたしのために嘘をついた。

友達にまで演技をしていた。



お父さんから離れて、お母さんも居なくて一人なのに。




あたしと同い年なのに過酷で。

働いていて。



兄と比べられる重みを背負って。





琉依…………





あたし、琉依を救いたい。


琉依の力になって、応援したいよ。





その事も、琉依に伝えるからね。





あたしは有美と別れて、教室を出た。