そのとき、後ろから音楽室のドアを開ける音が聞こえた。 『ごめん!安達君!!その話は、また、後で!』 そう言って立ち去ろうとすると…後ろから肩をがっちり掴まれた。 『つっかまーえた♪』 …嘘。 『やっ!!離せ!!』 そう言って体を揺らすけど、ますます力は強まる。 『離すわけねーだろ。行くぞ。』 私をつれてこうとする男の腕を安達君が掴んだ。