『あ…キャンディー。ありがと!!』





そう言うと安達君は、ニコッと笑った。


あ…初めてちゃんとした笑顔見たかも。


なんていうか…今までは余裕そうな感じだったけど、今は無邪気って感じ。



すごく…優しい笑顔。


だけど、安達君はすぐにいつもの顔に戻る。



『さっさと行けよ。チャイムなるぞ?』


そう言われて時計を見ると、あと…5分!?




やばい!!!!!!


『ごめん!!行くね!!』



安達君が軽く手を上げるの見て私は急いで教室に向かった。