安達君はさっきよりも強く私を抱きしめた。 『安達君!く、苦しいよ!』 そう言っても安達君は無反応。 『安達君…?』 『わりぃ…気づかない俺が悪かった。……お前が他の奴に触られるとか、まじ耐えられねぇ。』 安達君…いつもと違う…。 さっきから心臓がドキドキしまくってるんですが!! 『お前…あいつらに会ったら絶対、俺に連絡とれよ?』 『でも…電話番号しらないし…。』 そう言うと、安達君はパッと離れて私に『ケータイ出せ。』と言った。