声を掛けたのは、帽子を被った茶髪の可愛らしい顔の男の子。 その男の子の声で、ゾロゾロとヤンキー集団がこちらにくる。 安達君は、チッと舌打ちをすると私を自分の背中に隠してヤンキー集団に見えないようにした。 『何してんだよ~』 『今度あそぼうぜぇ~』 なんて言うヤンキー達を安達君は無視して少しずつ動く。 その時、私の髪の毛を誰かに触られた。 後ろを向くと、金髪の男の子が『かわいー!瑠樹の彼女?なんで隠れてるのー??』と言い、ニヤニヤしていた。