『…彼氏?』 目線をそらさずに言う奏先輩。 『ち、違いますよ!』 そう言ってケータイを取り返そうとしても全然返してくれない。 『安達君って…安達瑠樹だろ?なんで、そんな奴とメール??』 まるで、軽蔑するようにケータイを見る奏先輩。 私は、精一杯ジャンプして奏先輩からケータイを取り返す。 『どうして、そんな目するんですか?安達君は…いい人です!!私の恋に協力してくれる…いい人なんです!!!!』 そう言うと、奏先輩は私の両手を掴み、壁に押し付けた。