登校してから席につくと早速、電話帳から奏先輩を探す。



すると、空が私の前の席に座り頬杖をつきながら『なにしてんのよ。』と聞いてきた。


『ミッションだよ。ミッション。』

ケータイから目をそらさずに言うと空は、は?と言う顔をしてため息をはいた。


『そのミッションは、誰からなの?』

窓を見ながら言う空。

『…安達君。』


そう言うと空は、目を見開いた。

『あんた…いつのまに安達瑠樹と仲良くなってんのよ。その内、好きになっちゃった…とか言うんじゃないでしょうね!?』


…えええええ!?好き!?私が!?安達君を!!??


『何言ってんの!そんなの、あるわけないじゃん!!そもそも、安達君に私のメアド教えたの空でしょ!?』