制服に着替え終えてから歩き出す。


私はどうしよっかな~?


と思っていると後ろから肩をポンッと叩かれた。


振り向くとそこにいたのは七瀬君。


『どうしたの?』


『美亜里ちゃんって回る子いる?俺いなくてさ~よかったら一緒に回んない??』


そのとき、誰も回る人がいなかった私は快くOKした。


『…瑠樹はいいの?』


『瑠樹?あー、なんか他校の連れにあったらしくてさ、そいつらとどっか行った。』


アハハ、と笑う七瀬君。


そのうち会うかな…。


二人で校舎を歩く。


なんか変な感じ。

瑠樹以外の男の子とあんまり歩いた事ないから?

チラッと七瀬君の横顔を盗み見する。


七瀬君もカッコいいよね…。
人懐っこい感じだし。


現に七瀬君が通るたびに女の子の黄色い声が…。


『あ、そうだ、なんかお化け屋敷があるって聞いたんだけど…』


いきなりこっちを向く七瀬君。

慌てて視線を反らす。

『お化け屋敷~…やってるとこあったかな…』

う~ん…あ。


『あるよ!!3年生がやってるとこなんだけどー…』









『…ここ?』


『う、うん…』



奏先輩のクラスでするお化け屋敷。

それを七瀬君に言うと行きたい!!って言うから来たんだけどー…。


『ね、やっぱり行くのやめようよ!!』


こ、怖い!!

入り口からして怖いよ!!


『何言ってんの?行くに決まってんじゃん!!』

うう…。

七瀬君のキラキラスマイルが眩しいよ。

『行ったら…教えたげる。瑠樹の元カノ。』


『え…?』