そのまま近くのイスに座ると顔を伏せた。 みんなはビックリした顔で一言も発さない。 私は安達君に近寄って声を掛ける。 『来てくれたんだ…』 そう言うと安達君はチラッと私を見てはまた伏せる。 『お前が言ったんだろ…遅刻すんなって。……だから…来た。』 その言葉に真っ赤になる私と冷やかすクラスメート。 『み、みんな!!ほら!!作業、作業!!』 手をパンパンッと叩いて指示を出す。 『はーい』 と言うみんなの顔は…ニヤニヤだった。 これから…とんでもないことが起こりそうな学園祭が始まります…。