だから今日…七瀬君に言うんだ。


靴を履き替えて門に向かう。




女子の集団から必死に背伸びをして七瀬君を探すが…いない。


『な、七瀬くん……!!』



必死に声を出しても黄色い声にかき消されてしまう。



もうっ!!少しは目立つオーラやめてよね!!


そう思いながら再び背伸びをしたとき、ドンッと押された。



『っ!!』


倒れる!!そう思ったとき、グイッと誰かに腕を引っ張られる。



驚いて見ると、無表情で私を見る安達君だった。