お店を出てトボトボ歩く。



『瑠樹なんかより俺と付き合えよ。』


頭の中でリピートされる。



会ったのは今日で2回目。




こんな短時間で七瀬君が私を好きになった…?



いやいや、ありえない。




あんなカッコイイ男の子が何の取り柄もない私が好きなんて…


きっと、からかっただけだよね。




うん。そうだ。



そう言って気にしないようにした。