全然、目を合わせない私を不審に思ったのか七瀬君が私に声をかける。



『ねぇ、なんで俺の事みないの?』


『……。』



頼む…服を着てくれ!!


そう思いながら黙る。


そのとき、頬に何か触れたと思ったら思いっきり七瀬君の方に顔を向けられた。



当然、七瀬君を見ると上半身裸だから目に入るわけで…。



私は真っ赤になって、手で顔を覆う。



すると七瀬君は私の両手首をつかんで優しく言う。


『なぁ…見ろって。』



ドキーッ!!!!


やばい…すごくドキドキする!


『わ、分かったから服着てください!!』



そう言うと七瀬君は『あ』っと声を出した。



『あぁ、ごめんね?それが原因だったんだ。』


と言うとパッと手を離した。



私はホッと胸を撫で下ろす。