『…ん…』
目が覚めるとすっかり夜になっていた。
雨も止んだようだ。
寝たからか大分、体調がいい。
静かな部屋にはリビングからの声がよく聞こえる。
『…お腹空いた…』
たしか空が私のために、ぶどうゼリーを買ってきていた…はず。
私はゼリーを取りにリビングに向かうと安達君、蓮夜さんの他にもう一人男の子がいた。
私はバレない用にキッチンにむかう。
が…
『あれ?美亜里ちゃん、もう平気なの??』
後ろを振り向くと、ソファに寝転びながら顔だけをこちらに向ける蓮夜さんがいた。
蓮夜さんの声に安達君と男の子も私を見る。
『あ…はい…。大分よくなりました…。』
『ふーん。で?お腹空いたの?』
『まぁ…はい。』
キッチンに向かってゼリーを冷蔵庫から探す。
おいしい!!ジューシィー!!ぶどうゼリー!!と書かれたゼリーを冷蔵庫から取り出すと近くにあったスプーンを持って部屋に向かう。


