何より願うは、綺麗な笑顔



「そんな、最低な奴なのか……俺」


「人に聞くことでしょうか」


「聞きたい」


「……。『女100人切り』」


「え」


「大学生テンションで、片っ端から可愛い子に声をかけ、告白し、股を開けば別れを言うわけでもなく、次に移る。私も『その一人』であるのは知っています」


なれば、彼がまだ私の前から消えてくれないのは、一夜を過ごしていないから。


「知ってて、付き合ったのか……?」


「知ったのは告白されてからです」


「なら、なんで別れない」


「あなたが別れてくれるんなら、今ここであなたの連絡先を削除しますが」


「自分の意思はないのか、季沙名は」


「自分の意思を出したところで、ろくなことにはなりませんから」