「態度がでかいだけで、根は弱いは定番か」
「ダサいですね」
取り残された二人。へたり込む季沙名の隣に、逸樹は寝そべった。
「疲れた」
「ああ、見るからにあなたは暴力沙汰とは無縁でしょうからね」
「俺とあいつは、同じ顔なんだけど……」
「目付きがライオンとネコ並みに違います」
「ライオンの方がカッコイイね」
「私はネコが大好きです」
「ネコが断然かっこ良く思えてきた」
「はい、本当に」
ひとしきり話をし、季沙名は寝そべる逸樹の手を取った。
「刑務所行きになっても良いぐらい、私が好きなんですか」
「一目惚れした。そしたらあいつにバレてさ」
「あー、だから見てくれだけは良くて女に困らないあいつが告白してきたわけですね」


