「俺も、“壊れそう”だよ」 「っ……」 逸樹を突き飛ばす。痛みからの反射だ。 見ずとも分かる、“切られた”と。 有り得ないものを見る目をしようが、血のついたカッターを持つ逸樹の姿は変わらない。 戦意は“殺される”と思った時点でなくなった。 「っ、マジになりやがって」 こんな遊び(こと)に。 言った瞬間、逸樹が向かって来たが難を逃れる。 関わりたくないのは必須。遊びで命を失うわけにもいかず、無様にも克己はその場から逃げた。