拳から平手になったのは、単に力がなくなって来たから。
「なんであなたみたいな人と付き合ったのかが――我慢していたのか分かんないな、これじゃあ。ああ、私の馬鹿さ加減を――この“正しい生き方”を間違いとは思いたくはなかった……!」
弾けた声は、涙声。
「不器用なんですよ、私!感情出す配分が分かんない!だからこうしていつかは壊れる、分かっているからこそ、ひっそりと自己処理を――我慢して、誰にも迷惑かけず賢く生きようと決めたのにぃ!」
誰にも、間違っていると言われない生き方をしてきたのに――
「どうでもいい存在は私以前に、どうしようもない存在はあなただ!」
だからこそ救いようがない馬鹿(私)が出来上がるんだ。


