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季沙名の行動を、誰が予期したであろう。
先に驚いたのは逸樹。視界にバッグを振り上げる季沙名が映り。
一番に驚いたのは克己。誰に殴られたかも分からず振り向けば、バッグを顔面で受け止め気づく。
「て、め……!」
とっさに手が出たが、逸樹に羽交い締めにされ、後はされるがまま。
バッグのフルスイングに、そうして素手の叩き。
「偉くないのに偉そうな態度で、毎回会う度に服装がダサいだの時代遅れだの」
逃げようにも、後ろの逸樹が頑として離さない。足で応戦しようとするが。
「付き合った当日からホテル連れ込もうとしたり、拒否したら叩いて」
怯まない季沙名は、尚も克己に刃向かった。
「人のケータイ勝手に見て、友達すくねーとか笑ったり。かと思えば、男友達の名前あれば浮気だと怒鳴り散らかして」


