何より願うは、綺麗な笑顔



そんなこと知るか。と、部屋へ連れて行こうとする克己の手を払う。


意外な行動だったらしく、克己の間の抜けた顔を見れたが、暴力のせいで一秒しか見れなかった。


ひっぱたかれた。
視界がちかつき、頭が真っ白。「季沙名っ」と呼ぶ声で、なんとか意識を取り戻す。


「開き直りかよ、うぜえ。てめえが口にしていいのは謝罪だってーの。浮気してんだぞ、自覚ないのか?」


「克己も、随分浮気してるけど」


「モテんだよ、俺。恨むなら言い寄って来る女を刺し殺せ。俺から告白して、てめえはオーケーした。

この事実がある以上、てめえと俺は恋人同士なんだよ。最低な女らしく、てめえは俺に捨てられないよう、努力しろ。――っても、駄目だわ、てめえ。すっげー“つまんねえ”」