何より願うは、綺麗な笑顔



「調教する人材作るためには、落とすに落とすですか」


劣等感を持たせ、自身を蔑ろにし、そこに入り込み俺色という奴に染め上げる――実に、女を玩具と思っている克己好みの遊びだ。


確かに、双子と言えども見抜けず、あまつさえホテルまで来てしまえば、『彼女として失格』だろうけど――


「季沙名を試すような真似するお前が、彼氏失格だろうが!」


倒れ込んでいた逸樹が、克己の足首を掴む。


「何が調教だ!季沙名は自分の意思をきちんと持って――ぐっ」


案の定、邪魔をしたため克己に蹴られた。


「てめえの相手は後でしてやっから、黙っとけ!ああ、ここまで連れてきてくれて、あんがとよー。来い、季沙名。はは、知ってるか。ここ、けっこーえげつないもん置いてあんだぜ」