美しいけど冷淡な貴方へ送る花




私はただ、トボトボと歩き続けた。


雨の中を。


足元に落ちていく雨粒を見て
今更になって泣きそうになる。



こうやって、地面にただ叩き付けられて消えてく水滴が
私が彼らに必死で伝えた思いの様な気がした。


なにも届くことなく、弾けただけ。



なのに、あの人たちの言葉は
確実に私の心を侵していく。


悔しかった。

どうしようもなかったとしても、
悔しかった。



生きていることさえ、悔しさで溢れた。



だからって死ねない、私は弱いから。