大きな和鏡の前。巫女服を身に纏う少女が居た。

「鏡に宿りし鏡神よ。我が声に応えその御姿現し給え!」


少女がそう唱えると、鏡が眩い光を放った。


「今代の鏡巫女。名は?」


「鏡 美良(かがみ みら)と申します。」


「美良。私は鏡(きょう)。」



これが今代の鏡巫女と鏡神の出会いだった。