桜が咲くこの季節・・・あたし達も高校生・・・

―入学式―
 「おーい、葵早くしろよ。」
中学生の頃と変わらない、いつもの風景。

「ちょっと待ってよ!!」
あたしは勢いよくドアを開けた。

「へ~、意外と似合ってんじゃん。」
「以外は余計!!」
いつもとかわらない、イジワルな態度の健・・・
でも、そんな健があたしは好きなんだ・・・

「お~いお2人さん、早くしねーと、ほって行くぞ!!」
和也の声が聞こえた。

「2人で騒いどけばっ!!」
と、琉李の声がした。

「もう、琉李のいじわる!!」
あたしは琉李の傍に駆け寄った。

すると・・・

「てゆうかさあ、俺達・・・また同じクラスかな??」

「どうかな~?」
「どうだろ~ね。」

「ま、クラスが違っても・・・あたし達、なかまだし!!
 うらぎんなよ!!」
「・・・あったり前じゃん!!」


そうこうしてる間に学校に着いた。

結局全員同じクラス・・・

「まただな・・・」
「1年間、よろしくね・・・」
「まあ、張り切っていこう!!」
「・・・そうだな、初日だし・・・
  点テンション上げていこうぜ!!」
「・・・そうだね。」



教室に着いた・・・
『1年C組』
これから1年間押せはになる教室・・・

琉李が勢いよくドアを開けた。
全員こちらに注目している。

あたしはかるく教室を見渡した。

ある男の子と目が合った。
向こうはこっちにきずいたのか、ニコッと笑った。
あたしは軽くお辞儀をした。

琉李がせんとうになってづかづかと入る。
4人とも黒板に目を向けた。
席表を見るためだ。

席は近い・・・

あたしの席は窓際に1番近い列の2番目

あたし達は席に着いた。
すると後ろから声がした。

「これから1年間よろしく!!俺は坂上直人、
 ・・・名前なんていうの?」

「・・・杉本葵・・です。」
あたしはしぶしぶ答えた。

なんかチャラそうな口調、
・・・って今、思えば
さっき目が合った人だ。