「本当に卑怯なやつ…!」
私は日向を起こしに行き、唇を噛み締めながら呟いた。
「おい日向ぁ!!!」
今井の声が響き渡る。
「女に起こしてもらうなんて情けねえなあ!?
お前、その程度で終わりなのかあ!?
その程度の男を選ぶ浜島も
所詮、そこまでの女なのかねえ!!?」
下衆な男の笑い声が響く中、
ブチッ、と、何かが切れた音が『そばで』聞こえた。
日向はムクリ、と起き上がるとボールを相手に渡し、
そのままコートに戻って行った。
相手からの強烈なサーブは変わらずに日向へと向かう。
「日向っっ!!!」
私は叫ぶ。

