「そうなの!
日向、凄くいい運動神経しててびっくり!」
「そんなんでもないよ」
日向は謙遜したけれど、本当の話だった。
ボールが地面すれすれに落ちて、もう拾えないと思っていた時、
日向が拾ってくれていたり、
サーブも際どいコースでキッチリいれるし。
今までのゲーム、ほとんど日向のファインプレーで成り立ってきたようなものだ。
「でもこのままだと優勝しちゃったりしてね!」
「出来たらいいなあ…」
「なんだよ、浜島、
俺のこと信じてないのか?」
「そういうわけじゃないけど、
万が一、負けちゃったら口がきけないってのは…嫌だなって」
「大丈夫だ」
そう言って笑顔を向けてくれた。
隣で千鶴がニヤニヤしていたけれど気にしない。

